感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バニラ風味
17
前作は、苦難を乗り越え、現代の世から、両親の住んでいた天上の世界に戻ったスグリの話。天上の世界では、最近、空に火球が現れ、幼い子供たちが神隠しに合う、という不穏な出来事が起きていた。身近な天狗の双子も行方不明になり、その子らを探しつつ、「幻の甘露水」「ツチノコ」「三千年に一度実をつける桃の実」を持ち帰るいう使命を持って、スグリ一行は旅に出る。最後のどんでん返しには、またか、という所もあったけれど、文明の奥深さや、不思議を訪ねて世界60か国を訪ねたという、作者ならではの発想で書かれた作品、と感じました。2021/07/07