感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぺぱごじら
10
平成3年、私が前職に就いた時からの大先輩です。自閉症を抱えて世に出たご子息の将来を憂い、そして同じ悩みを抱えて集まった仲間の方々、志に共鳴し共に汗をかいてくれた仲間の方々に彼が捧げる小さな、しかし決して朽ち折れることのない「峠の一本杉」です。「総論賛成、各論反対」という言葉の酷薄さが抑えた文面から滲み出る。日本のムラ社会意識はまだまだ根強く、今後もそうなのだろう。社会は知らぬがただ自分にこうした運動への賛否を問われる機会が、そして深い想いを感じられたならば、正しく賛同出来る人でありたい。2020-242020/11/17