内容説明
江戸市中で二人の藩士が島抜けの囚人に斬殺された。その死体を、公儀鳥見役として鷹場の獲物の下調べをしていた乾兵庫が発見した。鳥見役の兵庫は将軍直属の隠密として、捜査を命じられる。犯人の中に、罠にはめられた元公儀の香取辰之助がいた。香取は自分を島流しにした廻船問屋『武蔵屋』に復讐するために狙っていた。だが、その香取が斬殺される。事件の背景を知って、香取に替わり陰の首謀者を斬ろうとする兵庫に、田沼政権を揺るがす大政争が立ちはだかる。汚濁の世を、兵庫の剣が断つ!
著者等紹介
黒崎裕一郎[クロサキユウイチロウ]
1942年生まれ。東京電機大学卒業後、テレビの世界に入り1975年、脚本家デビュー。『亨保異聞シリーズ』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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