近江屋一八六七年 - 百五十年の真相

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  • サイズ A6判/ページ数 216p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784286187563
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

蔦屋重三郎そっくりおじさん・寺

52
面白かった。『漂流巌流島』『本能寺遊戯』の高井忍の歴史推理小説。表題作は龍馬暗殺。龍馬暗殺推理なんて語り尽くされて、既に陰謀論で手垢に塗れた感があるが、そこはさすが高井忍、お見事である。メタ展開で事実を語り、最後は龍馬をメッタ斬りにする。無名の人々への素敵な供花でもある。初出が2010年。大河『龍馬伝』の年だと思うとまた感心。併録の『浮世絵師の追想―異版・写楽 一七九四年―』は北斎の娘・葛飾応為と安藤広重、斎藤月岑による写楽の正体の推理。龍馬暗殺同様手垢に塗れた素材だが、そこもさすが高井忍である。お薦め。2017/12/05

Norico

13
高井さんによる、坂本龍馬暗殺の黒幕は誰だ説。写楽説と同様、史実を踏まえての創作であることを何度も説明されながらも、つい「もしかして…」と思っちゃう自分のバカさに笑える。収録されてる「浮世絵師の追想」は、前作の写楽応為説の続編みたいな感じ。2020/07/25

8番らーめんR

7
高井流歴史ミステリフィクション、いや違う、あくまで歴史小説だ。作者は付記でこう記す。定説のほうはいよいよ強固になっている一方でいわゆる「真相」のほうは昔ながらの理解(TVや小説等)のままかえって退行しているように思えてならない。・・・「近江屋一八六七年」はメタ展開に加えドタバタ感があふれ筒井御大が好きなら絶対気に入るはず。暗殺実行犯人から明かされるその驚愕の真相に当の坂本龍馬(当時の変名:才谷梅太郎)も怒り沸騰ぜよ! S&Wモデル1アーミーピストルが炸裂・・・しないんだ。2018/02/24

野田有

5
京都見廻組と中岡慎太郎をああいう属性で結びつけた挙句、最後はむやみに感動させられてしまうという。2018/01/17

まさ影

5
慶応三年十一月十五日の昼下がり。龍馬を討つべく近江屋を見張る京都見廻組の前に現れたのは当の坂本龍馬。そして宣言する。「大向こうを唸らせる龍馬暗殺の真相を用意しろ。さすれば殺されてやっても良い」 思いあぐねた佐々木只三郎は薩摩藩邸に向い「黒幕になってくれないか」と懇願するも拒絶され、かてて加えて大久保には薩摩黒幕説が如何に不可能かを説かれ「150年もこんなくだらない騒ぎをしているのはあなたたちの覚悟が足りないせいだ」と叱られる始末。 万策尽きた佐々木率いる見廻組は運命の近江屋へと向かう… 2017/12/28

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