内容説明
北アルプス・槍ヶ岳付近に落雷があり、激しい雨の中、長野県警に行方不明者の通報が入った。本条真介、四十一歳。救助に向かった隊員たちは、東鎌尾根で平たい岩に赤ペンキで描かれた矢印を見て首を傾げた。本来、登るはずの岩場を下るように指していたのだ。矢印に沿って探索すると、そこに本条の死体があった。“百名山登山”をめぐる連続殺人の謎に、人情刑事・道原伝吉が挑む!!
著者等紹介
梓林太郎[アズサリンタロウ]
1933年長野県生まれ。貿易会社、調査会社、経営コンサルタントなどを経て、1980年『九月の渓で』小説宝石エンタテイメント小説大賞を受賞し、デビュー。長い登山経験を元に、山岳推理小説の第一人者となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やっちゃん
10
山好きなのに初の梓林太郎。現場がよく知ってる山域だけに、ああ、あそこね。とそれだけで楽しい。どんでん返しではなく、細い線を辿って真相に辿り着くクラシックなスタイル。山が舞台なだけで楽しい。2024/11/03
yamakujira
4
豊科署に赴任してきた芝本刑事は、恋人が知らない男と立山で遭難死したことに疑問を持ち続けていた。その後、東鎌尾根で道標改変によって男性が死に、地元で百名山踏破が注目されている男性も穂高で遭難、芝本の執念が3件の遭難事件を結びつける。殺害動機とか殺害方法とかが雑に感じるのはともかく、2時間ドラマのように軽く読めて、山の雰囲気を味わえるのはいいけれど、タイトルがそぐわないなぁ。まるで百名山で次々に殺人事件が起きるように思うのに、舞台は北アルプスだけだからね。 (★★★☆☆)2019/03/08
kumotori-sansuke
1
◎。以前テレビで見た内容と似ていることに途中で気がついた。テレビ版とは少し内容(登場人物、山など)が異なっており、小説も楽しめた。2017/09/17
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