感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
109
早く夜にならないかな。夜になるとお月さまとお星さまにお願いできるから。そうすると見守ってくれている気がして安心できるから。…昼の森は怖いから、夜になるのを待ちわびる。森に住む、臆病になって巣に閉じ籠るウサギと助けたいタヌキのお話。…人間が私を狙うから昼は怖いの。足の傷はようやく治ったけれど心は痛いの。だから願い事をするの。森は静かであってほしい。…タヌキの熱心な優しさがウサギの心を少しずつ癒し、今日も一緒に空を見上げている。お月さまに行ってみたい。行けるといいね。あっ!流れ星だよ🌠幸せを運んでくれたね✨2021/05/15
華形 満
5
4歳児には難しかった様で残念だが、大人用の絵本としては実に深い。著者のあとがきにある「目にはみえないもの、見ようとしなければ見えないもの、見えているようで見えていないもの」がこの世には実にたくさんあって、それらをどうしたら良いのか?本書はそんな疑問に怖がりで寂しがり屋のうさぎを主人公にとても上手にヒントを出してくれている。ちょっと難しいけど良書です。2016/11/24