感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田中峰和
1
信長の家臣・太田牛一が記した「信長公記」が元ネタ。信長の人物浮き彫りにするため、筆者なりの解釈や情景描写を加えているのでより深く理解できる。歴史の一コマ一コマを小説か映画のシーンのように描いているので、その臨場感に圧倒される。タイトルの非情は信長ファンでさえ、納得せざるを得ない。弟・信行を殺し、叔父の信広と信光を殺し、血縁にすら容赦しないが、諸国を支配下に治めるため、殺戮と残忍さは倍化する。比叡山延暦寺を焼き討ちにし、石山本願寺を根絶やしにした。本能寺の変がなければ時代はどうなったのか。興味は尽きない。2016/10/14
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