内容説明
なぜノーベル物理学賞を受賞した中村修二は、日本を捨て、米国に渡ったのか!?日本を離れて14年、徳島県のサラリーマン研究者は米国の大学教授になっていた。かつて勤めた日亜化学工業で、最初は赤色LEDの研究に取り組んだが、思うような成果が出なかった。その後、世界的な発明といわれる、高輝度青色発光ダイオードを発明する。2000年渡米し、元の会社との知的所有をめぐり訴訟も経験した。彼の原点は「怒り」である。いかにして中村は成功したのか。その真実に迫る!
目次
第1章 依頼人は反乱者
第2章 四国・佐田岬大久浜
第3章 現代版糟糠の妻
第4章 切れた男の研究テーマ
第5章 反乱者への報復
第6章 東京地裁民事第46部法廷
著者等紹介
杉田望[スギタノゾム]
1943年、樺太大泊生まれ。早稲田大学中退。専門紙編集長、社長を経て、1988年より作家専業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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のぶのぶ
7
青色発光ダイオードの開発で、ノーベル賞を受賞した中村修二さんの生き方を綴った本。「コンチクショウ」、逆境をバネに研究を続けた姿や変人ぶり、こだわりの強さに感動。研究して発見した方が報われる制度、環境は大事!!日本は考え直す必要がある。それにしても会社の仕打ちはないよなあと思いつつ、エピローグで、大量生産に繋がるのは、多くの社員が関わっている、世界に広めるには対立していた経営者の力が必要だったと受け入れていく。研究をしたくなる環境を作っていくことが急務、よい方向に向かって欲しい!!2015/02/15
maimai
2
中村修二さんの生い立ちや日亜化学との戦いなどぎっしり詰まっていて面白かったです。好きなことをすることの大切さ、自分の頭で考えることの大切さを教えられました。2015/02/19
Iron Patriot
1
本人が書いたものではないので、多少脚色されていると思うけど、廃材を使って実験装置を作ってしまう所が何気に凄い。2015/07/07
ハット
1
日本で好きなことをやり続けるのは、非常に大きな覚悟がいるのだけれど、それをやり遂げた中村氏はすごい。 弁護士の方の正義感に基づいた信念も敬服した。 しかしまあ、日本は良くも悪くも島国ですね。2015/03/07
香菜子(かなこ・Kanako)
0
ノーベル賞をとったことはすごいけれど、中村修二先生は日本人には傲慢で自信過剰、恩知らずとみられるところがあるのかもしれない。才能は申し分ないけれど。2017/04/24
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