内容説明
民族・言語・宗教が重層的に入り組む文化のモザイク―ヨーロッパ。“分裂”と“統合”、“中心”と“辺境”などを軸に、ローマ時代末期から二十世紀までのあゆみを立体的に描き出す画期的な通史。欧州各国でベストセラーとなった原著の刊行から十余年、統合のすすむヨーロッパ連合(EU)がかかえる諸問題と、そのゆくえを論じる「追記」を増補。
目次
ローマと異民族
異教、キリスト教、ローマ帝国
新たなラテン世界
カロリング朝の組織の核
ヨーロッパの出現
内部破裂から拡大へ
封建社会から身分社会へ
最初のヨーロッパ統合
エリート文化の革新―ローマへの回帰
信仰の源への回帰―ヨーロッパの宗教的統一の終焉
ヨーロッパの政治と軍事―中心地の移動
第二のヨーロッパ統合―文芸共和国
第二のヨーロッパ統合―宮廷、サロン、フリーメイソン
戦争、絶対主義、近代化、革命
アメリカとロシアの間で
フランス革命、ヨーロッパ文化、国民文化
諸国家の道―西欧
民主主義、産業、国民統合
諸国家の道―中欧と東欧
第一次世界大戦まで
著者等紹介
ポミアン,クシシトフ[ポミアン,クシシトフ][Pomian,Krzysztof]
1934~。ポーランド出身の歴史学者、思想史家。ワルシャワ生まれ。ワルシャワ大学哲学部に学び、1965年に博士号、68年に大学教授資格を取得。1968年、政治的立場ゆえに助教授の職を剥奪される。73年、フランスに亡命。以後、フランス語で著作を発表。パリの社会科学高等研究院(EHESS)教授などを経て、現在、パリの国立科学研究センター(CNRS)名誉研究員、ポーランドのコペルニクス大学(トルン)教授
松村剛[マツムラタケシ]
東京大学助教授。1960年、東京都に生まれる。東京大学教養学部教養学科を卒業後、同大学院博士課程中退。専攻、中世フランス文献学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
Miyoshi Hirotaka
Z
call
amanon