感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
松本直哉
28
事故で亡くなった親友の誕生日に読む。400ページを超える大著だが繰り返しが多く、つづめれば半分ほどになろう。ただ、どうしても繰り返して言いたかったんだという著者の凄みというか気迫が伝わってくる。何回言っても理解しようとしない相手に、それでもあきらめず何回も言わずにはいられない無念。表紙の写真の少年少女の笑顔が、数十分後には消えていた事実の重み。ここで名指しされた自衛隊幹部と大臣には誠意を持って疑惑に答える義務がある。それにしてもジェットコースターを超える速度での最後の落下。想像するだに身の毛がよだつ。2017/11/29
Hiroki Nishizumi
7
至誠にして動かざる者は、未だこれあらざるなり。天網恢々疎にして漏らさず。一日も早く事実が明るみに出ることを祈る。2019/11/06
Hiroki Nishizumi
7
123便については以前から関心があり、本書に挙げられている参考文献もかなり読んでいる。なので、書かれていることで初見は少ない。そのため大筋本書の仮説Xが事実に近いと思っていたし、読後もますます確信した。本書により得られたことは「これはダメかも分からんね」の本当の意味、自衛隊のおそるべき隠蔽体質、そしてこれまでは信じられなかった事故直後の犯罪が事実ではないかとの、なんとも言えない思いである。真実はいつ明るみに出るのであろうか‥‥2016/12/21
ワイルドストロベリー
4
これ本当なの?半信半疑で読み始める。確かに疑問に思える点は多い。事実は小説より奇なり。証拠品を回収したり、生存者にとどめを刺すなど、にわかには信じがたい。でもあり得ないとも言い切れない。2017/04/30
fukurou3
4
真実だとすれば大変。主に自費出版をサポートする版元のせいか同じ文章が何度も出てきたり、事実と想像と伝聞と感情と主張が並列に書かれていたり、本論とあまり関係ない船舶と鉄道は簡単なのだから警察に任せて事故調から切り離すべきといった乱暴な主張があったりと編集が今ひとつなので、どこまでが真実なのかわかりにくい。ただ、この国は様々な言い訳をして何でも隠そうとするのは事実。保身だったり面倒だったりするのでしょう。アマゾンで注文したのが事故から30年目の夏だったのに届いたのが最近。奥付の発行日は春先なのに。陰謀か?2015/11/03