内容説明
信長はなぜ、領国内の一足軽でしかなかった秀吉をそれほどまでに重用したのか?そこにはそれぞれの父・織田信秀、中村弥右衛門の時代、戦闘を一変させた新兵器との意外な繋がりが隠されていた。乱世終息のきっかけとなった安祥城、小豆坂の両合戦と豊臣秀吉の故郷に隠された秘密を新資料から掘り起こし、戦国ヒーローの実像を描く渾身の歴史大河。
著者等紹介
川村隆一朗[カワムラリュウイチロウ]
奈良県五條市出身。大阪大学外国語学部卒業。ファイナンシャル・プランナーとして活躍するかたわら、旺盛な執筆活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
5
天下人となって小田原征伐を終えた秀吉が、帰路に通り掛った故郷の尾張・中村で従兄弟に当たる老人と遭い、亡父・弥右衛門の若かりし日の昔語りを聞く、という体裁で、信長の父・信秀時代の織田家の戦いを描いた作品。家康の父・広忠時代の三河・松平氏との攻防から始まり、クライマックスでは駿河・今川氏と激闘を演じた「小豆坂の戦い」を描く。肉親を溺愛した秀吉が、なぜ実父についてだけは一切語り遺さなかったのか。その謎に挑んだ意欲作だが・・・。情報量は多いけど、文章と構成がイマイチで、読ませる力が弱いんだよなあ。惜しい。2015/10/16
Y...
1
秀吉の父である弥右衛門の話。この本は一般的にある章(節、項)が無いです。代わりに2行~3行改行されてます。個人的には読みにくいと感じました。ストーリーは弥右衛門を主役にした本は初めてで面白かったです。2022/02/04
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1
「信長はなぜ、領国内の一足軽でしかなかった秀吉をそれほどまでに重用したのか? ・・・・・戦国ヒーローの実像を描く渾身の歴史大河」の惹句に思わず手に取ったが、ついに最後まで信長は登場しなかった。。。信長、秀吉の父の時代、尾張の国で繰り広げられる戦国絵巻。結構白熱します。 ところで、「戦国ヒーローの実像」って、誰のことを言っているのだろう?2015/03/06