内容説明
毛利軍撃破の魁とならん―新たに羽柴秀吉の軍師となった黒田官兵衛は、すでに秀吉の軍師である竹中半兵衛に書状を送った。稀代の二人の軍師の誕生であった。官兵衛は、祖父の代に播磨国の守護に仕え、西播州を治めていた小寺氏へ鞍替えし、政職の参謀となって姫路城代にまでのぼりつめた。中国攻めを模索する秀吉は、交通の要衝である姫路城代の官兵衛を陣営にとりこんだ。「戦わずして勝つ」すなわち「調略」を得意とした官兵衛は、敵将との話し合いで多くの城を無血開城させ、数千万人の城兵たちの命を救った!苛烈な信長、秀吉、家康らを唸らせた名参謀の激烈な生涯―!!書下ろし。
著者等紹介
加野厚志[カノアツシ]
1945年、旧満州国大連生まれ。日本大学文理学部中退。以後さまざまな職種を変転した。『天国の番人』で第47回オール讀物新人賞を受賞し、NHK教育テレビ「若い広場」の司会も務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Y...
1
頭がキレる故に警戒されて知行も沢山貰えないから可哀想だがと秀吉の名参謀は竹中亡き後は黒田官兵衛しかいないと思う。2023/08/26
あかんべ
1
来年の大河ドラマ、予習として、人物を確認。見所は牢の中の様子か?毛利攻めからの大返しか?2013/12/26
ぼいど
0
大河ドラマの主役の本。まぁドラマは見てないケド^^; 確かに官兵衛は「軍師」ではなく「参謀」ですね。得意は調略であって軍略じゃないのよね。若き秀吉とは馬が合ってたようですが、どーしても主人からするとだんだん目の上のタンコブ的な位置になっちゃうんでしょうねぇ、こういう方は。人生としては成功者だと思うんですが、関ヶ原の時に「豊臣家に恩はない」と言い切れてしまう心境になるあたり、なんか哀しく響きました。2014/10/11
郁香
0
官兵衛、こんなに頑張ってるのに秀吉に信頼されてない。。官兵衛も秀才だってことを隠すにはまだ若かったのかな。。。2014/05/08