出版社内容情報
終戦前後の満州での日本人の暮らしを、
少女の視線で描いた小説とエッセイ。
満州からの引き揚げという実体験を踏まえて書かれた作品である。悲運に伴う苦労がありながら、少女の視線は平明で柔軟な子供らしさで貫かれており、ともすると戦争の犠牲者として特殊化して描かれがちな体験を、普遍的な事態の素直な驚きとして描いている。それが、戦争の渦に翻弄されている大人の状況を脚色なく浮き彫りにして、全体が静かな反戦の作品として仕上がっている。
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終戦前後の満州での日本人の暮らしを、
少女の視線で描いた小説とエッセイ。
満州からの引き揚げという実体験を踏まえて書かれた作品である。悲運に伴う苦労がありながら、少女の視線は平明で柔軟な子供らしさで貫かれており、ともすると戦争の犠牲者として特殊化して描かれがちな体験を、普遍的な事態の素直な驚きとして描いている。それが、戦争の渦に翻弄されている大人の状況を脚色なく浮き彫りにして、全体が静かな反戦の作品として仕上がっている。