内容説明
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は、エルサレムという共通の聖地を持つと同時に、「アブラハム」という共通の源流を持つ。アブラハムが生きた時代は、紀元前21世紀。生まれ故郷はカルデヤ人の町ウル、現在のイラク共和国に当たる。アブラハムという人物を抜きにしては、聖書が伝えようとするドラマとメッセージを理解することは不可能である。アブラハムからイサク、ヤコブ、ヨセフの四代にわたるヘブライ人の歴史を詳述し、難解な聖書の世界を、優しく綴った「歴史小説聖書」。
著者等紹介
中川健一[ナカガワケンイチ]
1947年生まれ。大阪府出身。1970年一橋大学卒業。6年間のサラリーマン生活の後、米国トリニティ神学校留学、同校卒業。1986年、福音テレビ放送団体『ハーベスト・タイム・ミニストリーズ』を設立。2010年まで24年間、テレビ番組を放送する。イスラエルには過去五十回以上訪問し、聖書の世界を探求し続けている。ハーベスト・タイム・ミニストリーズ理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぽんちゃん
12
大学で宗教学をとっていたものの、登場人物も多く、聖書の話の流れが掴めなかったけど、めちゃくちゃわかりやすかった。横道に逸れ過ぎてる感じもしたけど、聖書の人物が身近に感じられて面白かった。2016/01/25
てっしー
6
米国の神学校を卒業し、イスラエルを50回も訪問した該博な著者ならではの、生き生きとした聖書物語。聖書を何度も読んでいる自分でも新たな発見があった。ただ、少し話が進むごとに「話は逸れるが」「余談だが」と予備知識が挿入され、それはそれでためにはなるが、その分、物語感は薄められる。題名に合わせてか、やたら日本史の似た逸話を紹介しているが余り効果的でない。息子を生贄に捧げよと神に命令されたアブラハムの気持ちは、何も家康と信康の話を引っ張ならくても想像できるのだが。その分をもっと当時の情景描写に充ててほしかった。2014/05/31
Ryou Honna
1
聖書の物語を読みやすく小説調に解説。アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフの4人を主軸に物語は展開。マンガ、聖書、小説と読んでようやく「誰が、どこらへんで、何をしたか」が整理されてきた。本書は徳川家康や戦国時代の様々な武将を引き合いに出して聖書の物語と日本の物語をつなげている。またヤハウェと天使長の舞台裏の会話なども挿入されており、状況を想像しやすい。著者が「余談だが」を連発して主軸となる周辺知識も学ぶことができる。ただ「余談」が多すぎて「盛り上がってきたのに次にいけない!」というのはご愛敬。あと3冊。。。2015/01/22
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