感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小野 大介
33
大木連なる樹海の奥に、一頭のドラゴンがいる。千年を生きた“彼”は、命の灯が消えるその時を待ち侘びていた。だが、訪れたものは死ではなく、一人の少年だった……。人間嫌いの老いたドラゴンと、奴隷として育った盲目の少年の、“奇跡の涙”をめぐる出逢いと別れのファンタジーノベル。
uyuni
19
綺麗なタイトルに惹かれて読みました。 自分も涙することができる者でありたいと思いました。2012/06/10
きらら@SR道東民
15
年老いたドラゴンの怒りと悲しみ、そして愛に溢れたファンタジーに心洗われました。目が見えない少年が耳にする世界が聞こえてくるようでした。表紙とタイトルも素敵です。そして、著者プロフィールが楽しい~♪(お母様、最強です)2012/07/02
ちは
14
とてもいい話でした! 最後の展開には驚きましたがドラゴンと少年が一緒になれてよかったです!!2013/04/07
たお
12
孤独な老境のドラゴンと盲目の少年の交流が痛々しい。互いを思い合う不器用ないたわりで少しずつ淋しさが溶けてゆく。FTとしての舞台設定はやや弱いが、ジュベナイルとしての心理描写は完成度が高い。『ミミズクと夜の王』にも似た異種交流を描く物語。タイトルがすべてを語るような、……過酷な運命の中の美しい瞬間だった。ラストには希望が残された。2012/07/22