内容説明
ボランティア活動は、自分ではなく他者が遭遇した困難や苦しみ、深い悲しみ、絶望に寄り添おうとする行為である。これが、人間が生きる上でどのような意味を持つのか。成人が自由意思で行うボランティア活動とは異なる、中高生の教育場面で取り組むボランティア活動ならではの課題を豊富な知識で読み解く、人と人との出会いの不思議に科学的にアプローチした一冊。
目次
背景および目的
現象学的研究方法の提示
「夏のボランティア体験」への現象学的アプローチ1
現象的還元による意味解明過程の検討
「夏のボランティア体験」への現象学的アプローチ2―参加生徒が出会った「他者」の意味とその教育的本質