感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
majimakira
8
三部作第二弾。於茶々の人生において最も重い、秀吉の側室としての時間。終末である大阪の陣の経緯程しか、この時間の彼女を知らなかったため、北ノ庄落城から保護された身である彼女が、自然な流れで秀吉の寵愛を受け入れ、二度の出産を経て「御袋様」としての自覚と誇りを高めていく姿が詳らかにされる物語は、とても興味深いです。浅井•柴田の家に於いて知る、「敗者への道に向かって坂道を転がっていくときの独特の感覚」から、秀吉の二度目の唐入りの失敗を悟りながらも、彼を愛し、背中を押す姿に、そんな御袋様の風格も感じ、感動しました。2013/02/25
バーベナ
4
前巻から、ぐぐ~っと戦国時代に心を奪われたまま、秀吉の時代へ。「わしは太閤じゃぞ」とつぶやきながら、茶々の世話をする場面にくらくらしました。石田三成の今後も気になる。日本史アレルギーはすっかり克服。2012/10/31
JINKO@灯れ松明の火
4
11-125同僚からお借りしました。とても読み易くて、さくさくと読み進めることができました。しかし…この本三部作のうちの2作目なんだよね~カズコちゃんてば、1巻と2巻は興味ないから買わないんだって~(泣)やれやれ。「親の仇」である秀吉に次第に心魅かれて行く茶々の葛藤が丁寧に描かれていました。側室になってからの苦悩も。「浅井家の再興」を願っている辺りもちょっと新鮮。2011/07/06
なかがわみやこ
4
秀吉に惚れている茶々が好き。復讐だの自己の栄達だのじゃなくて素直に可愛らしい。2011/04/25
雪
3
以前に読んだ本の続編。やはり読みやすい。姫たちの話し言葉や秀吉の名古屋弁になんとなく違和感を覚えるのは捨て置くとして。後世に最も強烈に伝わっている強い茶々に徐々に近付いていく。今後の三成や治長の描かれ方、そして茶々の最期も気になる。ということで、続編も読もう。2015/11/15




