出版社内容情報
淡路島で母を看取った百花。満月の夜、散歩に出かけると、閉まっているはずの遊園地に見知った猫が入っていき……。花巻の祖父母の家で療養する少年、宮島で姉妹関係に悩む女子、人生に迷う人々の近くで、満月珈琲店が開店する。星遣いの猫たちのあたたかな言葉と、美しいイラストが共鳴する大人気書き下ろしシリーズ、第5弾!
内容説明
淡路島で母を看取った百花。満月の夜、散歩に出かけると、閉まっているはずの遊園地に飼い猫が入っていき…。花巻の祖父母の家で療養する少年、宮島で姉妹関係に悩む女子、人生に迷う人々の近くで、満月珈琲店が開店する。星遣いの猫たちのあたたかな言葉と、美しいイラストが共鳴する、大人気書き下ろしシリーズ、第5弾!
著者等紹介
望月麻衣[モチズキマイ]
北海道出身。2013年、E★エブリスタ主催の電子書籍大賞を受賞しデビュー。16年、『京都寺町三条のホームズ』で第4回京都本大賞を受賞
桜田千尋[サクラダチヒロ]
1987年生まれ。兵庫県三田市出身。イラストレーター。webで発表した「満月珈琲店」のイラストが話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
251
今回は読書もテーマになってるのかな。読書好きな人には、つかみはOKですね。物語とはいえ、人の恋路を応援したくなる。恋する諸君よ、頑張れ~!満月珈琲店の出現の仕方が、いつもと変わってる構成ではありますが、これはこれで良い。あいかわらず猫たちの言葉が温かい。あら波のジェラート、ベテルギウスのプリン、美味しそうだ。いや、絶対に美味しいはずだ。占星術は、あいかわらずチンプンカンプンだけど、章の合間の『惑星年齢域』の表がなんとなく自分を見つめ直す機会を与えてくれた。2023/12/18
雅
120
辛かったり悲しい境遇にある人達を優しく癒す。幸せな読者時間でした2024/06/06
Karl Heintz Schneider
112
満月珈琲店シリーズ第五弾。マンネリだと思いつつも読んじゃうやつ。三話で構成されているが前話の登場人物が次の話に出てきたり物語もゆる~くつながっていたりして飽きずに最後まで読むことができた。第三話の最後の場面では思わずホロッと。ファンタジーでありながらほっこりする読後感。そして満月珈琲店と言えば、桜田千尋さんのイラスト。最初に出てくるカッサータはシチリア地方の伝統的スイーツ。果汁かリキュールで湿らせたスポンジケーキにカンノーロの中身にも使われるリコッタチーズと果物の砂糖漬けを重ねたもの。是非食べてみたい。2024/02/21
yuni
88
シリーズ第3、4弾を飛ばして5弾を先に読むことになったけど問題なし。母親を看取った後、日常になかなか戻れない百花。病気がちで祖父母の暮らす岩手に移り住み療養する総悟。ギクシャクした姉妹関係に悩む果歩と沙耶。今作も猫たちが悩みを抱えた人にそっと寄り添い、星を詠みながら温かい言葉をかける。「立ち上がって前に進むために涙は必要」。この言葉に心が救われる人も多いのでは…。作中に「夜のピクニック」や「流星ワゴン」が登場し、その作品を読んでいた頃の思い出が蘇ってきて懐かしい気持ちになりました。2024/06/02
ちいこ
82
ちょっとしんどかった。濃すぎる人間関係苦手。2024/01/31