内容説明
昭和も末期に、全校を挙げて「ものつくり・総合学習」に取り組んでいた学校があった。当時は、学習指導要領に逸脱していると、その「教育正常化」が都教委から強く求められていた。「開かれた学校」「地域に根ざした障害教育」を自負し、実践していた教職員と、教育委員会の方針に板挟みの新任教頭の葛藤の日々を描いている。通常環境と異なる中に、心身共に苦しむ夫、それを支える妻の存在は、通常の社会通念への回帰の役割を果たしてゆく。そして最後に笑ったものは…。
著者等紹介
能美濃真蔵[ノミノシンゾウ]
昭和15年(1940)4月静岡市にて出生。昭和35年(1960)3月県立静岡高等学校卒業。昭和39年(1964)3月東京学芸大卒業。同年4月都立聾学校教諭、以後市立小、都立知的障害校、同教頭、都立肢体不自由養護学校長、同都立聾学校長を歴任。平成13年(2001)3月定年退職。同年4月都教委学務部嘱託員(就学相談)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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