内容説明
日本語教師として、スリランカなど、各国で教えた著者の、半生記。英語が大好きで向学心に燃えた戦下の少女時代、敵性英語ということや、学徒動員で習えなくなったことなど、貴重な話が多い。また、学校教諭から、視力障害センターの教官兼ケースワーカーに転身、そこから定年を前に、日本語教師の資格を取り、海外で教えるという、著者のチャレンジ精神の素晴しさも読みどころ。
目次
日本語教室の窓から(チャレンジの人生と宝もの;思春期を前にして;北京生活あれこれ ほか)
言葉の心(灰色思春期への復讐;字引を引く;漢字改革に寄せて)
異国の空(一人旅を楽しむ;「あわや」の一、二分;愛しの国スリランカに思いを馳せて ほか)
出会い(満開で散った我が友;「雲は行く」先生;半世紀後の出会い ほか)
郷愁(ハイカラ;朧月;厳しい父 ほか)
折にふれて(母子点描;ところ変われば顔変わる?;らっぱ飲み ほか)