内容説明
妻に先立たれ、会社経営にも失敗し、無為に日々を送る雄一。公園の階段を踏み外し、大怪我をおってしまう。そんな無様な彼を助けたのは、女子高校生の千香だった。身体の傷はいつか癒える。そして、心の瑕は…お互いが求め合い、信頼の絆が結ばれたとき…その痛みを分かち合うことができるのだろう。
著者等紹介
柳川透明[ヤナガワトウメイ]
本名、柳川清躬。代々に明石城御殿医を家系に持つ日本画家の柳川芳矩(雅号一鴎)の三男として、1939年明石市に生まれ、在住。1963年大阪府立大学(短大部機械工学科)を卒業後、某計算器メーカーを経て、稚えび養殖から製品に至るえび専門メーカーのエスケー食品(株)の創業期より携わり、専務・社長室長を経て聴力障害により平成12年勇退。その後、高性能補聴器の開発による聴力の一部回復を機に当該社長菅野時雄氏(神戸市食品衛生協会会長)の招聘を受け、非常勤取締役相談役として再び勤務する傍ら著作家を志す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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