内容説明
かつて中央アメリカに高度な文明を発達させたマヤ文明。ミステリアスなイメージに包まれたこの特異な文明の成り立ち、社会制度、生活、宗教、そしてその崩壊までをわかりやすく概観する、待望のマヤ文明入門。
目次
第1章 マヤ文明はどんなイメージ?
第2章 マヤ文明にも世界遺産はあるの?
第3章 マヤ文明はどうやって発見されたの?
第4章 マヤ文明はどこでいつおこったの?
第5章 マヤはどんな文明なの?
第6章 マヤ文明には絶対的な支配者がいたの?
第7章 マヤ文明の思想や宗教は日本のものとは違うの?
第8章 マヤ人にはどんな世界観があったの?
第9章 マヤ人にはどのような風習があったの?
第10章 マヤ文明はなぜ崩壊したの?
著者等紹介
多々良穣[タタラユタカ]
東北学院榴ケ岡高等学校教諭(世界史)。東北学院大学教養学部非常勤講師(マヤ文明学)。1967年仙台市生まれ。1991年金沢大学文学部史学科卒業。1992~1993年ペンシルヴァニア大学(アメリカ)へ国費交換留学。1994年金沢大学大学院文学研究科修了。1995年より現職。わかりやすく興味の出る授業がモットー。数々の講演会で、マヤだけではなくインカなどのアンデスの話にも触れ、古代アメリカ文明の知識の普及に努めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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wave
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文体もやわらかく、正確な知識で書かれた本書はまさにマヤ文明入門の一冊。古代マヤ人の精神世界に触れているのも良かった。2012/03/15
とってもヘルシー
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今話題の(!)マヤ文明について、正しい知識を持とうと思って手にとった。一節一節が簡潔で、要所に図表もあり、とてもわかりやすかった。高度な天文学的知識や建築技術を持ちながらも、生け贄の儀式など、現代の私たちから見たら野蛮にも思える文化を営んでいた古代マヤ文明の人々に思いを巡らせることが出来て有意義だった。2012/01/06
ねがすぱ
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マヤ文明の定義に始まり、成立から崩壊に至るまでの過程、社会、生活、思想といったテーマを10章に分けて概説してあります。丁寧な言葉遣いで簡潔にまとめられており、写真図版も豊富に取り入れられているので読んでいても飽きる事がないと思います。マヤ文明に関して興味を持ったならまず一冊目としてこの本を手に取ってみることをお薦めします。2011/02/08