内容説明
夫が亡くなって24年、思いもよらない再婚話。独りで生きることに疲れたわけではないが、思わず乗ってしまったその話。酸いも甘いも噛み分けられる熟年ならではの味わいが。
著者等紹介
湯浅弘子[ユアサヒロコ]
1938年旧京城に生まれる。1945年金沢市に引き揚げる。石川県立桜ケ丘高等学校卒業。1975年よりテレビドラマのシナリオを執筆。1997年小説「潮境」が第8回日本海文学大賞を受賞。2007年「夢香山」にて第3回泉鏡花記念金沢戯曲大賞の選考委員奨励賞受賞。同人誌「カルネヴァーレ」主宰。さいたま市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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としき
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お盆休み前に借りだめした本、タイトルにつられて手に取った。ストーリーは少し出来過ぎの感があり面白くなかったが、考えさせられることもあった。還暦を過ぎて急に独り身でいることに不安を感じ再婚を考えるのだが、この年代になるといろいろ問題が生じる。子どもたちとの折り合い、遺産相続、セックス、もっと突き詰めると結婚の対象が若い時のように好きだからではなく、これから最後お互い骨になるまで付き合える対象なのか?自分は再婚より一人でも生きていけるようになりたいと願っているが、さてその時を本当に迎えたらどうなることやら・・2014/08/18