内容説明
六年ぶりに大学時代の友人と再会する前夜、辻涼子は記憶の中に埋葬した筈の懐かしい人の夢を見た。「未来に向かって、一緒に歩いてください。あなたが好きです」と、遠い時の彼方から届けられる想い。再会した友人との現実での愛が進んでいく一方で、うねり立ち上がる波のように、記憶の中から立ちのぼってくる愛がある―。すべては運命なのか?幸福と愛の本質を問う、夢幻的ラブロマンスの傑作。
著者等紹介
西村尚子[ニシムラナオコ]
1956年、東京・神田に生まれる。日本大学文学部哲学専攻卒業。その後、芸術学院で演劇を学ぶ。1993年、同人誌に『失われた部屋』を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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