内容説明
ナポレオンの行軍とともに終わった「フランス革命」、それに続く「第一帝政」「王政復古」「百日天下」…。激動の時代を流転し続けたブルボン最後の王女マリー・テレーズの生涯を描いた出色の歴史ドラマ。
目次
マリー・テレーズ=「マダム・ロワイヤル」―三色旗
タンプル要塞塔
嘆き悲しむ罰よりは
ウィーンからラトビア国・ミトー城へ
過去なる道づれ
剣にて立つ者は、剣にて滅ぶ
王政復古と百日天下 一八一四年
第二王政復古 一八一五年~
七月革命 一八三〇年~
失われた王国
栄光の記憶 一八四〇年
ブルボン家終息
著者等紹介
中島実穂[ナカジマミホ]
1940年9月生まれ。山梨県甲府市出身。早稲田大学文学部卒。世界五大陸に居住後、現在フランス在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちびごん
5
一番悪い時期に王女として生まれてしまったマリー・テレーズ。ルイ・シャルルの最期が気の毒すぎる。フランス革命後を生き延びた王女の生涯はもっとドラマチックかと期待していたが、案外あっさり。アントワネットが悲劇の王妃として名高すぎるため地味な印象なのかも。革命後ゴタゴタが絶えず、あちらこちらに流され続けた人生でそれもまた気の毒としか言えない。2016/11/06
sfこと古谷俊一
2
マリー・テレーズの生涯を追いかけて、それに関わるフランス革命から第二共和制までの流れを整理する。自発的にはなにもしない姫として描かれていて、歴史の傍観者的なながされっぷりがすげえ。2009/06/16