内容説明
風化させてはならない事実、そして、遺骨として残された兵士達。1939年5月、満州国軍・関東軍とモンゴル・ソ連の連合軍の間で軍事衝突が起き、9月まで続いた「ノモンハン事件」。18,000人と言われている日本軍側の人的被害。それら兵士の遺骨は、戦場に今も残されたままである。2004年、民間団体の強い願いと行動に押され、日本国政府はようやくその遺骨収集にふみきる。そこに至るまでの過程と問題点を描く。「ノモンハン事件」を追うヒューマンドキュメント第2弾。
目次
第1章 ある手紙
第2章 ノモンハンは忘れられていない(「ノモンハン会」;「ノモンハン事件現地慰霊の会」;「ノモンハン事件遺族の会」;遺骨収集へ向けて;遺骨収集への道程)
第3章 草原の兵士たち(最後の激戦地―バルシャガル高地;草原に飛び立つ;草原に眠る兵士;さらばノモンハン)
第4章 無言の帰国(永久の眠り;未来への教訓)
著者等紹介
小山矩子[コヤマノリコ]
1930年、大分県杵築市八坂に生まれる。大分大学大分師範学校卒業。東京都公立小学校教諭・同校長として40年教職を務める。その間、全国女性校長会副会長として女性の地位向上に努める。退職後、東京都足立区立郷土博物館に勤務。足立区の東淵江・綾瀬・花畑・淵江・伊興を調査し「風土記」を執筆する。この作業を通じて歴史的な事物に興味を持つ。東京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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