内容説明
第二次世界大戦終結から、はや六十有余年。今日に至るまでの動乱の現状史を動かしてきた多数の平凡な人々の一人として、私はその一端を語り継ぐ。経済学者として数多くの若者達を導いてきた元大学教授が、戦争体験、中国残留・捕虜生活、日本での再出発など、激動の時代を生き抜いた人生を振り返る。
目次
1 自分史概観
2 基本的人格・思想形成
3 戦争体験の伝承
4 山西残留と抑留生活
5 道芝先生の誕生
6 新しい文化秩序の模索―結びにかえて
著者等紹介
百々和[ドドカズ]
1919年7月5日、兵庫県生まれ。満州国立建国大学、満州国立大同学院を卒業し、満州重工業開発会社撫順軽金属製造会社に入社後、関東軍に入営する。戦後は中国に残留し捕虜となり、8年間の抑留生活を経て、1956年9月に日本へ帰国。その後、神戸大学大学院にて経済学を学んだのち、同大学をはじめとする数々の大学で教授として教鞭を執る。1993年、勲三等瑞宝章受勲(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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