感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆エンジェルよじ☆
21
天下人となるために動き出した家康。飴と鞭を使い分けながら大阪方と対峙し始める。受ける於茶々だが政事に口を挟むこともできず歯痒かっただろう。2度の落城を経験しているからこそ最後に侍女達、家臣の子らの生きる事を願う茶々。その後何代にもわたり豊臣の女性達が茶々の命日にお墓参りをしたという事は秀吉にも褒めて貰えるんじゃないだろうか。某TV番組の印象が強く秀頼は軟弱だと思っていたけどそうじゃなかった。2012/11/27
柚桜
4
最後の2pで思わず涙した不覚なくらい衝撃的で。茶々が自刃する所で話はぷつっと終わっています。その後はほとんどなくて本当に茶々の為の本だったのだなぁという大作でした。徳川の世で悪女として地に落とされた淀君を自分の筆で鮮やかに蘇らせたかった筆者の思いが伝わりました。豊臣の女達が何代にも渡って於茶々の命日には必ずお参りしたそうで。徳川の時代どれ程大変な事だったか。それほど慕われた「悪女」淀君。素晴らしい女性だと感じました。どれ程史実に忠実なのか知りませんがどうでもよくなるくらい引き込まれる素晴らしい本でした2012/04/09
柊
4
秋山氏の茶々三部作完結編。茶々と家康の政治的攻防が中心。秀吉の死後、最も恐ろしい男家康にジワジワと追いつめられていく大坂方が描かれています。「茶々と信長」「茶々と秀吉」も合わせて、新しい人物像で淀殿の生涯を描ききった読み応えある作品です。2009/12/14
JA1YRS
3
茶々三部作読了。某TV局の大河「ホーム」ドラマよりもずっとおもしろい。浅井三姉妹の誰に視点を置くかでこうも変わるのですね。2011/10/10
葵堂
2
どこまで史実通りか知らないけど豊臣滅亡までをここまでじっくり読んだのは初めて。テーマとしては茶々と秀吉の愛が凄かった。2024/02/05