内容説明
ユダヤ・イエス・聖書について、誤解や妄想、ウソがあまりに多く世に溢れている。その中には有害なものも少なくない。ユダヤ人迫害の最大の根拠とされる「キリスト殺し」。ナチスの台頭やオウム・サリン事件の背後にあった「ユダヤ陰謀説」。創設者自らがでっちあげと認めても、何らおかまいなしの「シオン修道会」。すでに公開されているのに、いまだに『死海文書』が不当に隠蔽されているとする「ヴァチカン陰謀説」など―。今こそ真実が求められている。世に溢れる誤解の数々を、聖書の光を当てて検証する。
目次
第1章 ユダヤ人をめぐる誤解と真実(ユダヤ人迫害の原因は宗教ではない―コーランさえも認める、ユダヤ人のパレスチナ領有権;何が迫害の根本原因か―「理解不能な優秀さ」が与える脅威;支配しづらい民族―迫害の仕組み・旧約編 ほか)
第2章 イエスをめぐる誤解と真実(古典的な「新事実発見」―真理の探求か、単なるゴシップか;ローマ兵がマリアを強姦したのか―マリアの夫、ヨセフの苦悩;聖母マリアは神なのか―カトリックは、マリア教か ほか)
第3章 聖書をめぐる誤解と真実(ゾロアスター教は、聖書のモデルか―『アヴェスター』より;死海文書の公開が遅れた本当の理由―『死海文書』より;パウロは独自のキリスト教を創ったのか―新約聖書『書簡集』より ほか)
著者等紹介
堀尾幸司[ホリオコウジ]
1974年、愛知県生まれ。1997年、南山大学(カトリック)文学部哲学科卒。学生時代はESSで英語ディベートに打ち込む。大学1年の時に聖書信仰を持ち、現在は名古屋グローリアスチャペル(プロテスタント)に通う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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