内容説明
不慮の事故で父を亡くした出輔少年は、夏休みを祖父の家で過ごすため、北海道の富良野へやってくる。同じ頃、亡き祖父が差出人の旧一万円札の束を受け取った拓帆青年、心霊現象に悩まされる美羽も富良野を訪れていた。やがて拓帆が、この地の埋蔵金伝説と恩神神社にまつわる悲恋の謎を追い始めると、互いの運命の糸は過去の者たちの力に導かれるように出会い、新たな物語を紡ぎ始めるのだった。日本版『スタンド・バイ・ミー』ともいえる、人生の不思議と友情をひと夏の輝きの中に描いた佳品。
著者等紹介
いつろう[イツロウ]
1969年7月6日生まれ。北海道出身、神奈川県在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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