内容説明
真摯な瞳で生きることを問い、学び続けた作者が選んだ波乱の人生が、並みの小説では太刀打ちできないほどの圧倒的なストーリー性を持って心に迫る。88歳庶民の記録は、平凡とみえて非凡で感動的、生涯学習の不屈の意欲と、現行憲法の理念にも通じるその到達点。
目次
第1章 種(消え去らない記憶;家族)
第2章 芽吹き(旅立ち;東京の邸宅 ほか)
第3章 蕾(今度こそ、再び東京へ;桃源郷の古い家 ほか)
第4章 花開き、花散る(母校の教師となる;さらなる勉強をもとめつも時代の波は ほか)
第5章 枝よ空へ(北京日記―一九五八年;北京日記―一九五九年 ほか)
第6章 実り(北京から帰って塾を始める;国民学校の皆様へ―元生徒たちに宛てた手紙 ほか)
著者等紹介
橋爪志津乃[ハシズメシズノ]
1918年山梨県甲州市塩山に生まれる。1936年私立和洋裁縫学校卒業。1937年東京で勉学の傍ら家政婦として働く。1942年国民学校教員試験合格。母校の教師となる。1945年終戦。教科書に墨を塗る。1946年塩山国民学校退職。1950年日本大学法学部政治経済学科卒業。1958年北京大学留学。結婚。1963年帰国。「北京日記」が大宅賞候補になる。1964年小平市にて学習塾を開く。1982~1987年市、PTAその他で婦人問題講師をする。2006年梅の見える庭をのぞみながら執筆活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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