内容説明
恋人とその母親を殺害し、拘置所に護送される途中の新藤は、大地震で脱線した新幹線から逃走する。仏門をたたいた彼は、長年の修行と苦悩の末に、仏の与えた罰が許しに昇華したような悟りを開く。事件を追っていた高橋警部は、時効成立寸前、殺人脱走犯新藤を追いつめたかに見えたが…。この男は本当に殺人犯なのか。高僧の慈顔に隠された14年間の秘密を描く、サスペンス&ピカレスク小説。
著者等紹介
山口榮一[ヤマグチエイイチ]
1942年、埼玉県生まれ。上場企業の管理部門(人事、総務、労務、経理)に勤務。資格=中小企業診断士、産業カウンセラー、販売士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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