内容説明
高度成長期の大阪。物心がつく前に実母をなくした秋子にとって、義母のハナは初めて母と呼べる存在で、嫁として懸命に尽くすことは大きな喜びであった。しかし、良かれと思っておこなった白内障の手術が裏目に出て、ハナは衰弱していく…。秋子に影を落とす、義母ハナの思いがけない死を巡る疑問や悔恨。清一と秋子が結婚してから40年、けっして平坦な道ではなかった。しかし今、ようやく訪れた平穏な生活。庭で咲いている二輪草も笑っているようだ。
著者等紹介
安堂香葉[アンドウコウヨウ]
昭和15年、兵庫県生まれ。昭和40年、結婚。現在、主婦(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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