内容説明
心をつくして看病してきた母の死と父の失踪後、斎に舞い込んできた隣人からの養子縁組。戸惑いながらも、奇妙な同居生活を始めるが―(『赤い月』)。独身でありながら親戚の幼女と暮らしている僕は、好きな女性からの求婚に応えられないでいる。はっきりしない僕の前に、ある日、一匹の魚が現れた(『梅雨明け』)。出世と縁遠い独身サラリーマンの広瀬。代わり映えしないはずの広瀬を見て、久しぶりに会った友人は驚くのだった。そのわけとは―(『青白い光』)。現実と幻のさかいめに迷い込んだ人びとの、おかしみあふれる3つの物語。
著者等紹介
藤里真琴[フジサトマコト]
1985年、栃木県生まれ。17歳より小説を書き始め、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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