内容説明
朝鮮李王朝の最後の王、李王垠の臣下であった趙東潤の若様(テレニム)の乳母として、お屋敷に務める日本人女性が、テレニムの成長を温かく育む一方で、通訳をかねて京城の貴族社会にも出入りするようになる。当時の豪奢な貴族生活の様子など、女性ならではの細やかな観察眼による興味深い内容。日韓併合から太平洋戦争と、文字通り激動の時代に、朝鮮の名家に乳母として奉公した一日本女性の視点でとらえた時代の証言。
著者等紹介
渡辺登志子[ワタナベトシコ]
大正12年1月、大阪府出身。作品『重すぎた無窮花』に登場するテレニムの妻、百合子の実の妹(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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