内容説明
京都の呉服屋の長女として生まれ、何不自由なく暮らしていたが、小学生の時に母が急逝、1年後に父は新しい母親を迎え入れる。やがて女学校へ進学し寄宿舎生活をスタートさせたが、義母との溝は深まるばかりだった。日増しに戦時色が濃くなる昭和18年に結婚し、夫の赴任先である朝鮮・光州市へ渡る。長女出産、敗戦、引き揚げ…戦後の動乱期を家族の力を合わせて生き抜き、長男と次女が誕生、文具店を出すことになる。息子夫婦と暮らし、30年続けた店を閉め、穏やかに暮らしている現在までの道のりをていねいに描く。
目次
あしたへ(父と母;四人の子;母の死;第二の母;寄宿舎 ほか)
お婆奮闘記(お婆奮闘記;松茸;吾が店;吾が菜園;廃業 ほか)
著者等紹介
湊照子[ミナトテルコ]
大正9(1920)年京都府生まれ。須知尋常高等小学校尋常科卒。京都府立亀岡高等女学校卒。現在、「新アララギ」会員、「林泉」会員。京都府在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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