内容説明
松山の破天荒・天真爛漫な“坊ちゃん”ナガサカ少年は、大学にあっては禅の修行に明け暮れて、ゼミの名物先生を悩ませ、商社に入っては“自分という人材の活かし方をもっと考えよ”と人事に上申し、物議を醸す。そんな青年ナガサカに下った辞令は、「フランス研修を命ず」。はたしてフランスで“坊ちゃん”は、またまた破天荒にも…。
目次
第１部 レンヌでひとりぼっちの日本人（新任地はブルターニュ地方のレンヌ市；どうしてフランスなんかに来たのだろう；柔道着姿の男たち；ヴィルマン家の息子；社命を無視した共産圏旅行）
第２部 太陽がいっぱいのエックス・アン・ブロヴァンス（ミラボー通りの青春；日本を知ってもらうための講演活動；北欧の汽車旅、そして冷戦下の東ベルリンへ；初夏のエックスの日々；再び共産圏の旅へ；フランス研修の集大成「論文」の完成と別れ）
著者等紹介
長坂整史［ナガサカタダシ］
昭和１３年（１９３８）旧満州・錦州市で出生。２２年３月、母子４人で大連より愛媛県松山市へ引揚げ帰国。昭和３６年（１９６１）一橋大学経済学部卒業。三菱商事株式会社入社。昭和３８年（１９６３）１２月～４１年２月同社第一回フランス語語学研修生として仏国三菱へ出向。昭和４３年（１９６８）２月三菱商事退社。同年３月、松山市で父の経営する親和観光産業株式会社専務取締役就任。５８年～平成１５年、同社社長。昭和６０年（１９８５）～平成元年、平成１２年（２０００）～１５年松山総合開発株式会社（松山全日空ホテル）社長。現在、愛媛ゴルフ株式会社顧問（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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