内容説明
生きることへの渇望が、幾多の危地を脱し、ついに帰還にたどりついた。南方戦線での日記やメモ、手紙をもとに、死と隣り合わせにある戦場の“生”を活写する。
目次
序章 金塊と密書を内地に輸送
第1章 原隊に復帰するまでの遠い道(瑞穂丸バシー海に消える;生死を分けた運命の籤 ほか)
第2章 戦わずしてシンガポール陥落(十ヶ月ぶりに新築の本部に帰隊;交換船阿波丸轟沈 ほか)
第3章 レンバン島捕虜収容所で帰郷の念つのる(「無条件降伏」に茫然自失;シンガポール追放、淋しき敗軍生活 ほか)
終章 戦地で作った句と歌(乗船命令、敗戦の祖国へ;追記 ほか)
著者等紹介
浅野義雄[アサノヨシオ]
大正7年、岐阜県生まれ。市立岐阜商業卒業。旧協和銀行に勤務し、昭和46年に退職。平成15年2月7日、他界(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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