内容説明
あれから半世紀。今だからこそ、風化した戦争の記憶、歴史の彼方に忘れられようとしている戦争の体験を残したい。その呼びかけに1600編もの体験記が寄せられた。これはその中から選ばれた42人が体験した戦争の事実を、ありのままに記したものである。
目次
父が残した非情の写真(平松伴子)
生きて虜囚の辱めを受けず(鈴木良雄)
「戦い」は戦後に始まった(小林進)
真白いごはんを(新谷君江)
死に残る(横川平太)
人間爆弾(田中茂)
配属将校の時代(上野賢一)
売られた赤ん坊たち(大坪初稔)
男は二十歳で死ぬ(風間嘉隆)
母を奪った艦砲射撃(中村芳子)〔ほか〕