感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tnk
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瑠璃、びいどろ、ぎやまん…ガラスを指す古い言葉はいくつもある。日本のガラスは古代から一つの製法が続くのではなく、実は何回かの断絶と新製法の導入を経ている。本書では「びいどろ」、17世紀に大陸より伝来し、明治期に西洋の技法に転換するまで珍重されたガラスに注目する。西洋化以前のガラス工芸自体も魅力的だが、びいどろ伝来は明末清初に鄭氏が景徳鎮から日本に移した工人によるものだ、などスケールの大きな説も展開され興味深い。ただ著者がアマチュアであるせいなのか、良くも悪くも普通の専門書とは雰囲気を異にする。2015/05/23
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- 和書
- となりの妖怪さん 〈2〉