内容説明
引き揚げ者たちの窮状・暮らしぶり・心情が、ひしひしと伝わってくる戦争体験記。
目次
第１章 青春の旅立ち―かなしみはかなしみとして試練なりわが青春の遠き旅立ち（満州開拓移民団として―昭和十八年春；釜山へ；「王道楽土」―警乗と匪賊 ほか）
第２章 ああ八月十五日―生か死かこころ凍れる思ひしてああ八月十五日昼（関野家の飼い犬「赤」；時計を欲しがるソ連兵。収容所での結婚話；坊主頭のツジヱと三三九度。ソ連兵憲兵の捜索 ほか）
第３章 大地遥かに―土を愛し凍土に生きし幾年かこころ溶けざるこの語り草（乗船待ち―引き揚げ証明書盗難事件；日本人会に嘆願―予防接種証明書；証明書の偽造 ほか）
著者等紹介
水落丈人［ミズオチタケト］
大正１３年３月１８日東京都生まれ。日本歌人クラブ会員、「万象」維持同人
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