内容説明
欧米の保育思想に触れた明治時代、幼児の自発性を尊重し、独自の保育思想を展開していった今世紀初期、そして保育思想に関する活発な議論が広がっていった戦後、その思想の発展をどう捉えるかがこれからの研究課題である。本巻では、戦後の出発点の思想、カリキュラムの思想、集団保育の思想、保育の権利の思想、幼稚園教育要領、平和への思想と6つの思想をおさえている。これらの思想の潮流は重なり合い大きなうねりになって、日本の保育を高い水準に引き上げたのである。
目次
第1章 日本の保育に影響を与えた海外の保育思想
第2章 近代国家の形成と保育思想
第3章 蘇生する幼児保育―戦後期
第4章 新幼児保育カリキュラムの創造と運動
第5章 集団保育と保育実践の思想
第6章 保育の権利の思想
第7章 新「要領」新「指針」の思想
第8章 平和の思想