出版社内容情報
教育史学と関連領域を接続する、重要論考のリーディングス、全7巻が完結します!各巻、約20本の論文と、編者による解説、参考文献リストを附す。大好評シリーズの第3回配本(完結編)です!
内容説明
「戦う人間」を形成・動員するための、一局面である“戦争”と“教育”の関係、その実相に迫る!教育改革/教員養成・教師論/幼児教育・障害児教育/子ども・家族/公共性・ナショナリズム/戦争/身体・メディア―。7つの現代的なアプローチから“教育”の枠組みを越境する!教育史研究と関連領域を接続する重要論考を精選した、新しいリーディングスの登場。
目次
1 「戦争と教育」研究の視座と方法(戦後教育史像の再構成;書評寺崎昌男・戦時下教育研究会編『総力戦体制と教育―皇国民「錬成」の理念と実践』;戦時期庶民の心情と論理―昭和戦時体制の担い手の分析;戦場動員;解題(『対訳 小学国語読本巻一~巻六 地域教育史資料4』)
2 “戦力たり得る者”の序列化(十五年戦争期の静岡県における徴兵適齢者の諸相―文部省の壮丁教育調査をめぐって;戦争と女性;太平洋戦争期の青少年不良化問題;傷痍軍人小学校教員養成所の設立)
3 “献身”調達の諸相(異民族に対する軍事動員と皇民化政策―台湾の軍夫を中心にして;志願兵制度の展開とその意義―日中戦争段階における皇民化政策;動員と統制―日本軍政期のジャワにおけるイスラム宣撫工作について;「満蒙開拓青少年義勇軍」の変容(一九三八~一九四一年)―「郷土部隊編成」導入の意義)
4 “尽忠報国”の現在(壮丁の思想/悪魔とその子孫;あとがき(『ボクラ少国民と戦争応援歌』(改訂版))
疎開学童として)
著者等紹介
辻本雅史[ツジモトマサシ]
1949年生まれ。現在、国立台湾大学日本語文学系教授、京都大学名誉教授
北村嘉恵[キタムラカエ]
1972年生まれ。現在、北海道大学大学院教育学研究院准教授
白取道博[シラトリミチヒロ]
1958年生まれ。現在、横浜国立大学教育人間科学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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