内容説明
教育問題の「いま」と「これから」を考えるための重要論文を精選した知のアンソロジー。
目次
第1部 問題化の構造―日本のネオ・ナショナリズムと国際相互依存(「左」を忌避するポピュリズム;「歴史和解」への道標;今日の「歴史認識」論争をめぐる状況と論点;日本の戦争責任と戦後責任)
第2部 21世紀初頭の制度と論争構図(日本の教科書制度の検証;採択協議会は“決定機関”か“諮問機関”か;歴史教育とは何か;他者への想像力と歴史認識)
第3部 「戦後」の問題構造―国内問題としての家永教科書訴訟(教科書訴訟十年;憂うべき教科書検定;戦後の歴史教育はこれでよいか;最近の歴史教科書検定問題;ひとり歩きする「国家の教育統制権能」)
第4部 近隣諸国―歴史教科書とナショナリズム(韓日につきまとう歴史の影とその克服のための試み;中国教科書の世界・日本像;歴史認識)
第5部 提言―国境を越える歴史認識を求めて(東アジアの歴史認識共有への第一歩;南京大虐殺の課題;国民国家の内と外)
著者等紹介
三谷博[ミタニヒロシ]
1950年、広島県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学、文学博士(1998年)。学習院女子短期大学助教授を経て、東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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