目次
第1部 初期国境民社会(1535年から1754年)(16世紀における荒廃と社会秩序の崩壊;モデルとしてのジュンベラク地区のウスコク;ヴァラジュディン管区のヴラーフ;カルロヴァツ管区の国境民村落;リカ地方;例外のケース:総督国境区;新しいモデル:スラヴォニア管区)
第2部 軍事化する社会(1754年から1881年)(初期国境民社会から軍事社会へ;軍役;軍事社会の人口動態;軍指令下の経済;家父長制としてのザドルガ;宗教にもとづく国民統合;軍制国境地帯の終焉)
著者等紹介
カーザー,カール[カーザー,カール] [Kaser,Karl]
オーストリア・グラーツ大学南東欧研究センター歴史研究所・教授。専攻:南東欧史・人類学、家族史
越村勲[コシムライサオ]
東京造形大学教授。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。専攻:東欧社会・文化史
戸谷浩[トヤヒロシ]
明治学院大学国際学部教授。国際基督教大学大学院比較文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専攻:近世ハンガリー史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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人生ゴルディアス
2
ハプスブルク軍政国境、だと検索に出てこなかった。角川になって以来読書メーターの検索の質は下がるばかり(定期)。クロアチア・セルビア近辺の本は二冊目。地図を見て改めて、全盛期のオスマントルコはすごいところまで来てたんだなと思う。『セロ』を読む限りだとザドルガはこの地方一体に古くからある拡大家族制度なのかなと思っていたが、どうやら牧畜系の地域から持ち込まれただけで、それもほとんど残らなかった、とか、別視点から勉強になった。離村が珍しくないとかも、土地が不毛だったり入植がいい加減とかの理由なのね。2019/03/23