出版社内容情報
2024年2月6日、世界的指揮者の小澤征爾が逝去した。享年88歳。1959年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝以降、次々と世界の名門オーケストラの音楽監督を歴任、2002年にはオペラの殿堂であるウィーン国立歌劇場の音楽監督に東洋人として初の就任を果たすなどして、世界のクラシック音楽界の頂点に上り詰めた。一方、新日本フィルの立ち上げ、サイトウ・キネンオーケストラの結成、水戸室内管弦楽団での総監督を務めるなど日本でも精力的に活躍。また、教育活動にも精力的に取り組み、小澤征爾音楽塾、小澤国際室内楽アカデミーなどで後進の指導にあたった。日本が誇る世界のOZAWAの八面六臂な活動を追い、次世代への継承を紹介する。ウィーン国立歌劇場、ウィーン・フィル、ベルリン・フィルでの公演データ、ディスコグラフィ付き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
103
私には小澤先生の音楽を理解する能力がない。これまで千回以上も演奏会に通うも、一度も小澤先生を聴こうとしなかった。著書はあんなにたくさん読んでいるのに…(「小澤征爾、兄弟と語る」が一番好き)。だから先生の音楽の本質を知りたくて本書を手にする。46編の記事の大半を占める音楽評論家と称する人の薄っぺらな文章に辟易とする。意味不明の空虚な形容(賞賛)と外形的な説明ばかり。一方、演奏中に落ちそうになった時の思い出を語った矢部達哉先生やスタブラヴァ氏の文章からは、指揮の本質が伝わってくる。流石、演奏家は説得力がある。2024/08/31
都人
2
クラッック音楽ファンなら、眺めていても幸せを感じる本だ。サイトウキネンのCD・DVDは持っているのだがナマは聞いたことがない。それが残念だ。2024/09/13
hr
2
店頭で見かけて思わず買ってしまった。結局、小澤の実演に接することは出来なかった。悼む。2024/07/02