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至高の指揮者たち - 20~21世紀の名指揮者が語る音楽と指揮芸術

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  • サイズ B5判/ページ数 160p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784276963160
  • NDC分類 762.8
  • Cコード C9473

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

101
2020年現在に至る歴代の名指揮者たちが語る指揮芸術と音楽。配置と録音を語るストコフスキー、モーツァルトを語るベーム、ブルックナーを語るヨッフムやヴァント、バイロイトでの談義などプロフェッショナルな熱弁が並ぶ。カラヤンは悪意塗れの辛辣な抜粋だが後輩達にこぞってフォローされてしまう皮肉。インタビュアーらのバイアスは相当激しく、チェリビダッケの罵詈雑言を持ち上げクナとクライバーに心酔した懐古主義が透けて見える。ジュリーニのリハは音源を流したくなる。三者三様なヤルヴィ父子、朝比奈の人道エピソードの多さも印象的。2022/05/07

trazom

74
音楽愛好家が「あのCDは名演だ」「あの指揮は駄目だ」などと話すのを聞くと「どうしてそんなことが言えるのだろう」と不思議に思う。私は、自分が演奏した曲か、スコアを徹底的に勉強した曲でない限り、指揮者の評論など安易に口にできない。スコアを完璧に把握した上で音楽を再現する指揮者の凄さに畏敬の念を覚えているから。本書に収録の31人のインタビューの多くが、キャリアやレコーディングなどの外形的な内容で残念だが、その中でヨッフム氏、ジュリーニ氏、ヴァント氏、ムーティ氏は、演奏の本質に踏み込んでいて勉強になる。2021/05/27

ジャズクラ本

16
これまでに「音楽の友」や「レコード芸術」に掲載された巨匠のインタビューで構成されており、それぞれの指揮者のスタンスやこだわりが垣間見られて興味深い。際立って印象に残ったのは、極度に排他的で録音嫌いのチェリビダッケとストイックなムーティ。マゼールの葉巻を吸いながらの記事も格好いい。カラヤンはインタビュアーの質問も意地悪なら、答える方も疑心暗鬼と世間の風当たりに対する自己弁護で終始していて異質。これだけアンチの多い指揮者も珍しかった。もし彼がナチス党員でなければ、こうはならなかったように思えてならない。2022/06/23

ニョンブーチョッパー

12
★★★☆☆ そうそうたる著名な指揮者たちが他の指揮者をどう見ているかによって関係性が分かって興味深い。最初の方に書かれている指揮者たちは〇〇の曲の初演の指揮をしたという記述があったりして歴史とのつながりを感じる。ストコフスキーの、Va、Vcが一列になっている配置は見てみたい(演奏を聴いてみたい)。カラヤンの生っぽいインタビュー記事(内容はカラヤンのことをよく行く思わないグループに対する不満の声が多かったけれど)に人間らしい一面を感じられた。2022/04/16

Yodo

4
「二次大戦後に日本に来てくれたクラシック音楽の指揮者が、1~2時間のインタビューに答えた事」というのが正しい内容。20世紀前半の人やレコード会社の売りたかった人以外は、名前しか情報が無い。網羅性も無い。昔の人は教育的な良いことを語るが、年が下るほど、砕けた本音に近い事を語ってくれる。クリスティアン・ティーレマンの「オペラはいつも古い楽譜で指揮をしています。<略>驚くほど多くのミスプリントがありますが、オーケストラが自分たちで改訂しているのです。元々の楽譜にどう書かれていようと関係ありません。」潔すぎる。2024/05/06

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