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出版社内容情報
エチュードでありながら、音楽性豊かな名曲集としても愛奏されるA.B.フュルステナウ『Bouquet de Tons(ブーケ・デ・トン)/音の花束』の原典版。24調で構成された全24曲からなる本作は現在ではマルセル・モイーズによる1952年の改訂版により広く知られているが、本版は1839年の初版譜Schlesinger版の複製版であるHenry Lemoine版を底本とした。作品本来の意図を明らかにすることで、本作の作曲当時における斬新な意図が明らかになると同時に、モイーズ版の変更箇所との比較により、20世紀中葉の演奏様式の特徴をも浮き彫りにすることができる。
現代のモダンフルートのH足部管とは異なるフュルステナウの時代の低音Hの使用など、作品理解に欠かせない基礎的な事項の解説(有田正広氏)も必読。また、現代楽器で演奏困難な箇所に関しては、現代楽器用のOssiaを付した。
モダン楽器、ピリオド楽器の区別なく、すべてのフルート奏者の福音となる一冊。