出版社内容情報
本作は2006年5月3日、杉並ジュニア混声合唱団の第6回定期演奏会にて初演された(指揮:小林光雄/ピアノ岩佐雪子)。7曲から成り、プロローグ(『未来行きEXPRESS』)では、広大な宇宙の「かけがえのない1ピース」である命の尊さが歌われ、2曲目以降は、日常生活の片隅に垣間見る、小さなものたちの一場面……蝶や蝉、どんぐりの物語が描かれる。組曲を締めくくるエピローグ『あなたへ――旅立ちに寄せるメッセージ』は、混声三部合唱版が中学校で広く親しまれているが、もとは本作の終曲であり、その原型は(小学校教諭である)作者が卒業生に向けて贈ったもの(当初は1番のみ)。ゆえに、歌詞は1番が「旅立つ人へのメッセージ」、2番が「旅立つ人自身の思い」という視点で書かれている。同曲は二群の混声四部合唱による演奏を想定しているが、通常の混声四部合唱でも演奏できる(混声三部合唱版とは調が異なるため、同時演奏には移調が必要)。
目次
1 未来行きEXPRESS(プロローグ)
2 蝶の通り道(春)
3 蝉(夏)
4 時の女神(夏から秋へ)
5 風吹いて―どんぐりの物語(秋)
6 雪の夜(冬)
7 あなたへ―旅立ちに寄せるメッセージ(そして春~エピローグ)
歌詞
各曲解説