出版社内容情報
声楽分野でも独自の世界を拓いてきた作曲家の半世紀の歩みを俯瞰する。芸術歌曲の他、童謡《棒が一本あったとさ》等も収録。日本作曲界の重鎮・間宮芳生の真骨頂となる歌曲集。「日本民謡集」や「合唱のためのコンポジション」シリーズなど、声楽・合唱作品においても独自の世界を切り拓いてきた作曲家の、今回が初出版となる芸術歌曲8曲と子どものための音楽7曲を収録し、最初期の《万葉の恋歌》(1958)以降の半世紀にわたる創作の歩みを俯瞰する。収録曲は《万葉の恋歌》(alt+pf)、《唱(ばい)》(bar+pf)、《こどものお祈り その1》、《同 その3》、《都会の雪は》、《Out of Blue》(以上sop/ten+pf)、《家が生きていたころ》(朗読+pf)、《カニツンツン》、《空の向こう側》、《やまのこもりうた》、《かにのじゃんけん》、《こころとあし》、《ぼくはかぜのこ》、《さんぽのおとはなんのおと》(以上vo+pf)。
万葉の恋唄(3楽章)
唱(ばい)
こどものお祈り その1
こどものお祈り その3
都会の雪は
カニツンツン
Out of the Blue
家が生きていたころ
空の向こう側(独唱版)
棒が一本あったとさ
やまのこもりうた
かにのじゃんけん
こころとあし
ぼくはかぜのこ
さんぽのおとはなんのおと
間宮 芳生[マミヤ ミチオ]
作曲:1929年北海道旭川市生まれ。1952年東京音楽学校(現東京芸術大学)作曲科卒業。以来一貫して日本作曲界の第一線にある。作品は、オペラ、管弦楽曲、室内楽、合唱曲、日本伝統音楽の作品など多岐にわたる。ことに、《合唱のためのコンポジション》15作、《独唱とピアノのための日本民謡集》全24曲、セレナード……、オペラ《昔噺人買太郎兵位》、《鳴神》など、声を媒体とした作品は、日本と世界の民族音楽の研究に立脚した独創的な領域をなす。
目次
子供のお祈り その一―ヨアヒム・リンゲルナッツ詩、板倉鞆音訳
子供のお祈り その三―ヨアヒム・リンゲルナッツ詩、板倉鞆音訳
都会の雪は―ヨアヒム・リンゲルナッツ詩、板倉鞆音訳
カニ ツンツン―金関寿夫詩
Out Of The Blue―木島始詩、アーサー・ビナード訳
空の向うがわ―友竹辰詩
棒が一本あったとさ―東京のわらべうた
やまのこもりうた―工藤直子詩
ぼくはかぜのこ―工藤直子詩
さんぽのおとはなんのおと―工藤直子詩
かにのじゃんけん―工藤直子詩
こころとあし―工藤直子詩
家が生きていたころ―エスキモー族の口承詩 金関寿夫訳
万葉の恋歌
唄(ばい)―真言声明より
テキスト・資料